こんにちは。
東京都議会議員(大田区選出)のやながせ裕文です。
先週末の記者会見以降、舛添知事に対する批判は高まるばかり。私は、都政の停滞を招かないためにも、一刻も早く辞職を決断すべしと申し入れを行いました。
その後、都議会各会派の動向を見ていましたが、あまり動きはありません。様子見といったところでしょうか。
今後の都議会の動向については、おときた都議がブログでわかりやすく解説しているので参照してください。
「舛添知事は辞職しないの?」「都議会は何をしているの?」今後の展望について、誰よりもわかりやすく解説します
さて、以下、私なりの今後の展開を解説します。
まず抑えておきたいのは、現時点で「舛添知事が辞職なんてことは、まったく考えていない」ことです。先日の記者会見で「進退」を問われたときに、あきれたような顔をしてましたよね。
これは、政治資金に関連して「違法性」を問うことが難しいと認識しているから強気なんです。「違法でないのに、何が悪いんだ!」という感覚でしょう。
さらには、その「頑固な性格」を考慮すると、簡単に自ら辞職をするとは考えにくい。2020東京大会という世紀の大イベントを、自らの手で実施したいという思いも大きいでしょう。
では、今後どうなるのか?
時系列で考えたときに、3つのポイントがあります。
(その1)知事定例会見
毎週金曜日に実施される定例会見。直近では5月20日が予定されています。文春第3弾の内容も含めて、これまでのロジックが崩壊したり、決定的な新事実が出れば、都議会与党の自民・公明も動かざるを得なくなるでしょう。
(その2)都議会代表・一般質問
6月7,8日に予定されています。この時点での世論の動向にもよりますが、ここが見せ場とばかりに、与野党問わず、厳しい質問が飛ぶでしょう。知事答弁が曖昧であったり、説得力に欠ければ、次のステージとなります。
(その3)都議会総務委員会
6月9,13日に予定されていますが、猪瀬前知事を追い込んだのも「総務委員会」でした。特別委員会を設置することも考えられるが、ハードルがある。ここに知事の出席を求め、追及するのが一般的な手法だろう。
委員会質疑は、代表・一般質問と異なり、一問一答方式。つまり、事前に調整することなく、質問をすることが可能であり、準備された答えでない不用意な発言を引き出すことができる。
猪瀬氏は、この「総務委員会」で矛盾をつかれて、辞任へと追い込まれた。この委員会を乗り切っても、罰則による強制力を付与された「百条委員会」が待ち構えている。百条が設置されれば、出納責任者など関係者を証人として喚問することができ、細かい矛盾も見逃すことはないでしょう。
私は、都議会で多数を占める自民・公明が動けば、百条委員会の設置を待たずに辞職となる可能性が高いとみる。舛添知事の会見を見ても、ツッコミどころが満載だったからだ。
だから、知事の辞職は自公の動き如何で決まる。ぜひ、地元の都議に働きかけていただきたい。
「不信任議決」の提出も検討する。議決が可決されれば、知事が都議会を解散することも可能となる。のぞむところだ。