MENU

2016/05/11

舛添知事。文春続報は辞職に値する。

お知らせ / ブログ / 活動報告

こんにちは。東京都議会議員(大田区選出)のやながせ裕文です。

 

昨日は、伊藤しゅんすけ支部長(おおさか維新の会東京都第23選挙区支部、町田・多摩市)主催の橋下徹講演会に参加してきました。久しぶりに、橋下顧問の講演を90分間ガッツリと聞いたのですが、以前にもまして熱い訴えでした。つい、舛添知事との違いを考えてしまう。

 

橋下徹と舛添要一では何が違うのか?

 

もちろん、さまざまな違いがありますが、いちばんは「税金に対する感覚」でしょう。破たん寸前の財政下で大阪府知事となった橋下徹。石原知事時代の行革で経費が削減され、堅実な財政、好調な税収下で東京都知事となった舛添要一。

 

ギリギリの予算のなかで、自らの報酬を削り、議員・公務員の報酬給与を削減し、既得権益と激しい闘いの末に生み出したお金で、住民サービスの向上につなげていった橋下徹は、公用車や旅費規程を厳格化するなど「税金に対して研ぎ澄まされた感覚」が磨かれていったのは当然です。

 

大阪から東京に目を向けたときに、「オリンピックの費用は3兆円」と他人事のようにコメントしてしまう舛添知事は、まさに金持ちの家に生まれた道楽息子。

 

と、橋下徹と舛添要一の徹底比較を書こうとしていたら、文春爆弾の続報が。

舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!

 

収支報告書に「会議費」として記載されているものが、実際は「家族旅行」の支出だったというものです。

 

以前から、続報が出るだろうと想定していましたが、かなり破壊力のある爆弾が投げ込まれたと感じています。

 

同僚都議が「舛添知事の起死回生策」という記事をエントリーしていますが、この記事が事実であるとするならば、残念ながら起死回生は叶わないものとなるでしょう。

 

それは、これまで指摘されてきた問題と、今回報道されている事実は、まったく質の異なる問題だからです。

 

「高額な海外出張費」や「公用車の私的利用」については、私も厳しく批判をしてきましたが、都民感覚からみて到底許容できないものの、舛添知事が強弁する通り「現状のルールの範囲内」にあります。

 

しかし、今回の報道のとおり、「家族旅行」を「会議費」として複数回にわたって政治資金から支出していたとするならば、虚偽記載として政治資金規正法に抵触するだけでなく、「公金を私的に流用しつつ、隠蔽し続けてきた」とも言え、悪質極まりないものといえるでしょう。

 

明らかに「ルール」を破っているうえに、手口が巧妙であるだけタチが悪い。

 

これは公私混同を意図的にやってきたことの証左となり、これまで舛添知事が言い訳をしてきた「仕事のために使うべきお金を使う」というスタンスの前提を根本から覆すものとなる。

 

つまり「動く知事室が必要だから公用車を利用した」わけではなく「タクシー代を払いたくないから公用車を利用した」のではないか。ファーストクラスやスイートルームの使用は、公金であることをいいことに、単に贅沢をしたかっただけなのではないか、と。

 

そんな知事を誰が支持できるでしょうか。

 

いま、東京都は、2020東京大会を成功させるための大切な時期を迎えています。大会費用の膨張を抑え、国や組織委員会との厳しい交渉に臨み、それでも膨らむであろう費用への理解を都民に求めていく。この事業には、強力なリーダーシップと都民からの信頼が必要です。

 

その事業を完遂するのに、舛添知事は適任でしょうか。

 

今週金曜日に、文春報道に対する会見が開かれます。現職の東京都議会議員として、役割を果たしていく覚悟です。この会見を見て、知事に対するアクションを決めたいと思います。