こんにちは、やながせ裕文です。

 

本日、東京都復活予算が公表されました。

 

復活予算とは、予算原案に対して、各会派から「もっと、ここにお金をかけてほしい!」という要望(復活要望)を受けて、プラスαの予算付けを行うもの。

 

行政だけでなく、議会サイドに予算配分の権限を持たせることを目的とするもので、ぶっちゃけ「与党利権」と言えるでしょう。財源はあらかじめ、当初予算を組むときから用意してあり、毎年200億円!と決まっているんです。

 

東京都の一般会計が約7兆円。そのなかで200億円が適当なのかどうかは意見がわかれると思います。なぜ200億円なのか?は不明(誰も答えてくれない)ですが、ちょっと検証すると、いろいろとおかしなことがわかります。

 

25年間、200億円で金額は変わらず!

 

調べてみると、平成4年から「復活予算は200億円」と決まっているのです。なんと、25年間金額が変わっていない!

 

都税収入は、法人二税の占める割合が高いため、景気変動の影響を受けやすく、ジェットコースターのように増減を繰り返しています。リーマンショック後には1年で1兆円の減収となるなど、不安定で脆弱な基盤の上に成り立っており、予算編成も困難を極めるわけです。

 

そんななか、25年間、まったくの無風。財政危機の時期でも、どこ吹く風という感じで200億円をキープしています。岩盤のような強さを現していますね。

 

では、そこまで強固に維持している200億円の使い道はどうなっているのか?

 

5年間、ほとんどの項目が変わらずに計上!

「復活事項」をみると、新規事業もいくつかありますが、ほとんど小規模なもの。過去5年間の復活事項を調べると、ほとんど項目は変わっていません。写真ではマーカーを引いたところ。隣に⑤と書いてある項目は、5年間変わらない項目ということ。

 
予算額の大きいものでいえば、市町村総合交付金、特別区都市計画交付金、福祉保健区市町村包括補助事業、私学助成、商店街の活性化、道路の路面補修、無電柱化などである。これに、年度によっては消防団関係の予算が入ってくる。変化はこの程度。

 

これって意味あると思いますか?

 

(昨年度)都庁が予算をつくる→○○が足りない!と要望→○○が増額(復活)

(今年度)都庁が予算をつくる→○○が足りない!と要望→○○が増額(復活)

 

5年間、この「○○」が内容も金額もほぼ変わらない。毎年認められるのであれば、必要性が高い事業といえるので、

 

予算原案に最初から組み込んでおけよ!

 

という普通のツッコミをしたくなるのは当然です。

 

「これだけの復活予算を勝ち取りました!」(パチパチパチ)

 

という儀式が必要な方がいるのでしょうけれど、あまりにも毎年同じことを繰り返していて、さすがにうんざりしないのでしょうか。

 
毎年「復活予算」を用意し、団体や市区町村から要望を受け、政治的な囲い込みの手段に利用するようなやり方はやめるべきです。

 

ちなみに、国では、各省庁が財務省に認められなかった予算の復活を求める「復活折衝」は、現在は行われていません。

 

 

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