こんにちは、やながせです。
先日の記事に対しては多くのご意見を頂きました。有難うございます。
都内下水処理場の直近の放射性物質検査で、汚泥焼却灰から放射性ヨウ素が検出されたことを疑問視したものです。
原発事故から5年が経とうとしているなかで、半減期の短い「放射性ヨウ素」が検出されるのは、異常な事態。
「いまだに原発から放出が続いているのではないか?」という心配をされる方もいるかと思います。しかし、それならば、東京都が放射性物質の飛来を常時監視している「モニタリングポスト」に数値となって現れるはずですが、異常はみられません。
東京都健康安全研究センター(環境放射線測定結果)
http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/
残された可能性として、前回指摘したのが、こちら。
あとは、以前より指摘のあった「医療用に使用しているヨウ素」が検出されているのではないか?とも考えられますが、この数値を検出するためには、莫大な放射能量が必要となります。
この「医療用放射性ヨウ素」について、多くの方から情報提供頂きました。放射性ヨウ素131は「甲状腺がん」「バセドウ病」の治療で使用されていることは知られていますが、問題はその放射能量。
東大病院で放射線治療を担当するチームのブログを引用。
http://tnakagawa.exblog.jp/15314393/
なお、I-131内用療法で使われる放射線の量ですが、甲状腺がんの治療では、3.7~7.4 GBq(1 GBq=1,000,000,000 Bq=10億Bq)を投与しています。これは、福島第一原発で問題となっている、I-131の飲料水1kgの暫定規制値300 Bqと比べて1千万~2千万倍に相当します。(水の量で言えば、1万~2万トン!)バセドウ病でも、甲状腺がんの10分の1くらいの放射線量を使います。
なんと!10億Bq!!!
これはケタ違いですね。都内の放射性物質を追っかけてきた身としては、かなりの驚きです。しかも、治療法は非常に単純で、I-131を小さなカプセルに入れて、口から飲むだけとのこと。
下水処理場で検出されてもおかしくないレベルの放射能量ですが、患者数や投薬量、治療を採用している病院の立地なども調査の必要があります。
ただ、これだけの放射能量を扱うと、危険が伴うのは当然で、患者以外の被爆対策が必要となるはずです。
大量の放射能を医療用として患者に投与して、垂れ流し、下水処理場で見つかりましたでは、お粗末極まりないわけで。
引き続き調査して、お伝えしますね。