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2011/11/04

震災瓦礫の受け入れが始まった【その2・視察報告11月2日】

お知らせ / ブログ / 放射能と闘う

11月1日岩手県宮古市。東京から車で10時間。早朝に出発したが到着時はすでに真っ暗。取り急ぎ市内を車で一周し線量計で空間線量を測定してみるが、都内とほぼ変わらない。

宮古市内の空間放射線量はこちらを参考にして下さい。
http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-376-7015.html

11月2日朝7時30分視察開始。写真は瓦礫仮置き場の藤原埠頭の様子。文字通り瓦礫の山といった感じ。車、コンクリートなどと分けらているが、写真は混合廃棄物。

瓦礫の山のサイズ感。人の高さとと比べてみてください。非常に多くの報道関係者が取材に来ていた。受入第一号ということもあり、関心の高さが感じられる。

仮置き場から選別場にトラックで運び、危険物などを取り除く。東京に搬出されるのは廃機械類と混合廃棄物の2種類。

選別場での空間放射線量の測定。選別場所の東西南北で測定している。作業前が毎時0.14μで作業中が毎時0.15μくらい。変化なしということか。ちなみに作業前の3倍の値(今回は0.42μ)をNGラインとしており、その値を上回った場合、作業中の瓦礫は持ち込まれないとのこと。

危険物などが取り除かれ、東京都に搬出する準備が整った混合廃棄物。放射線量を計測するためのサンプルをつくっている様子。瓦礫の一部を採取し分割しその一部を採取してはまた分割していくという縮分法で、全体を代表するサンプルをつくる。

採取したサンプルは、外部環境の影響を受けないように鉛で遮蔽された空間で線量を測定する。何もいれない状態で毎時0.035μ。サンプルを入れた状態で毎時0.037μ。つまりサンプルそのものの放射線量としては毎時0.002μということになる。東京都が定めたNGラインは毎時0.01μであり、これ以上の値を示した場合は持ち込むことはないとのこと。

サンプルで問題がないとなった場合、コンテナに積み込みを開始する。コンテナは遮蔽性の高いものであり、この場所から都内の破砕処分する施設まで開閉されることはない。確かに遮蔽性は下水処理施設が高濃度焼却灰を運搬しているものよりも優れている。

搬出前にコンテナの外側で空間線量を測定。毎時0.1μとの結果。うーん、これはやる意味あるのか。

藤原埠頭から2時間余りかけてJR貨物ターミナル盛岡駅に運ばれる。そして貨物列車に積み替え。

東京のJR貨物ターミナル駅に向かいます。

取り急ぎ11月2日に東京都がプレス向けに見せた内容を淡々と説明してみました。

11月3日都内での移動、破砕処分施設などの視察報告や課題については、次回報告しますね。

(写真の処理に手間取りました。報告遅くなって申し訳ないです。)