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2011/09/09

学校給食と弁当持参について

ブログ / 放射能と闘う
学校給食や弁当持参の可否について多くのご意見を頂いています。
私は、先日のセシウム汚染された牛肉が給食に使用された例からも、給食食材に不安を感じるのは当然のことだと思います。
そのなかで「せめて弁当や水筒持参を認めてほしい」という要望は、政府や自治体が食の安全を確保できない現状で「子供の健康を守りたい」という親の極めて自然な願いであり、当然認められるべきものだと考えています。
 
ところが、一部の自治体や学校では「認めない」ところがあるようで、多くの要望が寄せられています。
そこで「学校給食」がどのように位置づけられているのか、対応策を明らかにしていきます。
 
まず、文科省に確認しましたが「各自治体の判断だが学校給食は努力義務であり強制ではない」とのこと。学校給食法にもある通り、給食の実施は「努力」規定であり、その給食を強制はできない。当たり前ですが。
 
(学校給食法)
 第四条  義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるように努めなければならない。
 
ですから東久留米市のように、弁当・給食選択制のような自治体もあります。
 
東久留米市弁当併用スクールランチ方式の概要
http://www.city.higashikurume.lg.jp/kensaku/new/tyugaku-kyusyoku2.htm
 
 
給食を実施している学校でも「給食」ではなく「弁当」を選択することは可能ですが、私が取材した自治体が「弁当持参はダメ」の理由として挙げていたのは「食育」や「食中毒対策」でした。また、みんなが給食を食べているのに、一人だけ「弁当」を食べいじめの対象になる可能性など挙げるところもありました。これには一理あります。
 
ただ、だからといって強制することはできません。
 
学校現場や区市町村教育委員会で「認めない」という指針を出すことはありますが、強制することはできません。
ただし、現場ではよく理解していない方もいますし、トラブルにしないためにも、区市町村教育委員会に働きかけて「弁当持参を認めるように」校長会あての通達を出してもらうとよいでしょう。
 
ちなみに 大田区では
「問い合わせがあれば」弁当・水筒持参については「柔軟に対応」するよう指導していた
→各学校で対応にばらつきがあることが明らかに
→統一して認めるように強い要望
→弁当・水筒持参の要望が強い場合には「柔軟に対応」するように各学校長に通達を出した
(弁当・水筒持参の場合の給食費返還は、学校の実情に応じてとのこと)
 
また、保育所についても「希望する方にはOKしている」とのことです。
 
都議会民主党は先日、東京都に対し緊急要望を実施しました。子供に提供する学校・幼稚園・保育所等の給食において内部被曝ゼロを目指し、検査や産地公開を区市町村と連携し実施せよという内容です。これからも都民の食の安全確保に全力を尽くしていきます。
 
緊急要望の内容はこちらをご覧ください
 
関係する法令はこちらを参考にして下さい。
 
給食や弁当持参の件で問題があれば(拒否などがあれば)、どうぞお気軽にご相談ください。
また、情報もお待ちしております!