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2011/03/26

原発作業員の命を守れ

ブログ / 放射能と闘う

3月11日の地震発生から2週間が経とうとしていますが、被災した福島第一原子力発電所は依然として深刻な状況にあります。一昨日には作業員が放射能に汚染された水につかりながら作業をして被爆するなど、復旧作業にあたっている方々の健康被害も大きなものとなっています。

そんななか、虎の門病院の谷口修一医師による「なんとしても原発作業員は守らねばならない」との提言が昨日発表されました。私はあるジャーナリストの方からこの提言を知ったのですが、大変重要なことが書かれています。

「事前に、その作業員の自己幹細胞を採取し冷凍保存しておけば、大量に被爆したとしても治療が容易になる」とのことです。

谷口医師とは電話で連絡をとり、副作用や採取にかかる期間などについて聞かせて頂きましたが、実施にあたっての課題はほとんどないことがわかりました。現在、福島の原発で作業にあたっている方にはこの事前の医学措置は施されていません。現場で業務を行っている皆さんの健康被害は最小限にとどめるようできる限りの措置をすすめるべきです。この重要な提言を受け、早速、東京消防庁ほか関係国会議員に要請を行いました。実施までしっかりと後押ししていきます。

谷口医師の趣意書はこちらでご覧になれます。

医療ガバナンス学会
Vol.85 なんとしても原発作業員は守らねばならない